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- 再び大陸へ
- モーツァルト一家は、7月24日、ロンドンを出発。再びドーヴァー海峡をわたって、3時間半後にはカレーの港に上陸しています。レオポルトは、ダンケルクを訪れ、ここはイギリスとフランスの果てしない争いの場所だ、と感慨深げに記しています。
リール、ヘントなどを経て、9月7日にはアントワープに到着しました。
アントワープ(英語;オランダ語ではアントヴェルペ)は、ブリュッセルから1時間弱のところにある港町で、レオポルトにとっては、フランドル地方の大聖堂や教会に優れたオルガンがあったことも印象深かったようです。
アントワープは16世紀に黄金時代を迎えました。
14世紀に建設が始まった大聖堂が完成したのもこの頃でした。 モーツァルト父子は、 アントワープの大聖堂(上の写真)も訪れています。
- ルーベンスの『十字降架』
- アントワープのノートル・ダム大聖堂 には、ルーベンスの絵画があることで知られています。
とりわけ、 『十字降架』 (右の写真)は、モーツァルト一家がアントワープを訪問したときにはすでに置かれていたようで、そのスケールと迫力はレオポルトの度肝を抜いたようです。
このようにアントワープは絵画の街の印象をレオポルトに与えましたが、かつて17世紀に商業都市としてこの街は、18世紀後半の当時にはすっかり衰退してしまっていたようです。
今日、アントワープはまた賑わいを見せています。
下のの写真は、アントワープの市庁舎です。
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