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久元 祐子 プロフィル Yuko Hisamoto |
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久元 祐子(ピアノ) Yuko Hisamoto, Piano
ウィーン放送交響楽団、ハイドン・フィルハーモニー、ラトヴィア国立交響楽団、ウィーン・サロン・オーケストラ、ベルリン・カルテット、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、神戸市室内管弦楽団など内外のオーケストラや合奏団と多数共演。知性と感性、繊細さとダイナミズムを兼ね備えたピアニストとして高い評価を受ける。 2011年ウィーンでのリサイタルは、オーストリアのピアノ専門誌の表紙を飾りベーゼンドルファー・アーティストの称号を授与される。2014年よりイタリア国際モーツァルト音楽祭に度々招かれリサイタルを開催。2018年オーストリア大使館に於いて日本オーストリア友好150周年記念演奏会に出演。大阪・万博2025オープニング・セレモニーにおいて、ベーゼンドルファー「神奈川沖浪裏 / The Great Wave off Kanagawa (万博限定モデル)」のお披露目演奏を行い、オーストリア・ナショナルデーには、ファン・デア・ベレン オーストリア連邦大統領ご臨席のもと御前演奏。2016年〜22年にかけてモーツァルト・ピアノソナタ全曲演奏会を開催。ベーゼンドルファー創設者イグナーツ・ベーゼンドルファー製作(1829年製)のピアノ、ブロードウッド(1810年頃製)、プレイエル(1843年製)など19世紀オリジナル楽器を愛用。それら歴史的ピアノの演奏会や録音にも数多く取り組む。 また音楽を多面的に捉えることを目指したレクチャー・リサイタルは朝日新聞・天声人語にも紹介される。「優雅なるモーツァルト」(毎日新聞CD特薦盤、レコード芸術特選盤)などCD18作をリリースし、「ベートーヴェン:テレーゼ、ワルトシュタイン」はグラモフォン誌上「どこからどう考えても最高のベートーヴェン」など絶賛される。 東京藝術大学卒業、同大学院修了。園田高弘賞、毎日21世紀賞などを受賞。『モーツァルトのピアノ音楽研究』(音楽之友社)、「作曲家が愛したピアノからアプローチする演奏法 ベートーヴェン」(学研プラス) など著書多数。 ベーゼンドルファー・アーティスト、日本ラトビア音楽協会理事、PTNA (一般社団法人全日本ピアノ指導者協会) 評議員、日本ラトビア音楽協会理事、一般財団法人辻文化財団理事、国立音楽大学及び大学院特任教授。 久元 祐子ウェブサイト https://www.yuko-hisamoto.jp/
(ひとこと) CD批評から《久元祐子 《〜ハイドンとモーツァルト〜 Hob.]Y -23,46 :KV279,280,281》 (2009.10)コジマ録音 (推薦)モーツァルトの演奏に関して著作を持つほどの中堅奏者、久元祐子が、このたびはアントン・ヴァルターのモデルによるノイペルト製フォルテピアノ(1956年)を用いて、モーツァルトおよびハイドンのソナタ、つごう5曲を奏でている。録音は当年4月、6月。モーツァルトからはハ長調 K279、へ長調 K280、変口長調 K281を揃え、それらの合間にハイドンのへ長調 Hob.XY-23、変イ長調 Hob.XY-46を挟んでいるが、調性の流れの点でも至ってよく、両者の作風の微妙な相違もおのずと感得できて、意義のある配列と言えよう。演奏はすぐれており、きっちりと理に叶っていると同時に、自発的な感興の表われも感じさせて快い。これまでにもこの人のディスクは聴いてきたが、フォルテピアノを手がけた当盤が最も印象に残るのではなかろうか。
「演奏もちょっとしたフレーズの意味付け、和音の響かせ方にも確かな視点を示し、しっとりとした味わいに富む。名盤ひしめく中、久元なりの個性を刻むことに成功したのは、ひとえに知性の勝利だ」(日経新聞)
「楽想ひとつひとつの語り口の巧みさにも出ており、聴く人を引きつける。」(音楽の友)
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