東京21世紀管弦楽団 塩谷哲vsガーシュウィン

「特急あずさ」で茅野から新宿、中央線で四谷へ。
少し早めに着いてしまい、楽譜10冊ほど入った鞄はめっぽう重かったのですが、紫陽花が美しく咲く道を紀尾井ホールまで散策。

聖イグナチオ教会の中に入ると明るい日の光とともに、静かな空気が流れます。これまで紀尾井ホールには、弾く、聞く、それぞれ何度も来ていますが、途中にある教会に立ち寄ったことはありませんでした。お客さんの日はギリギリにホールに走り込んだり、演奏者の日は楽屋口に直行したり。時間の余裕は心の余裕!今日はいつになく落ち着いた気持ちでホールに入ることができました。

初めて聴かせていただいた東京21世紀管弦楽団。米田覚士さんのエネルギー漲るタクトのもと、バーンスタイン《キャンディード》序曲でスタート。
塩谷哲さんをソリストに迎え、《ラプソディ・イン・ブルー》が続きました。作曲された1924年から今年で100年。色褪せない名曲です。ニューヨークの摩天楼が広がるような音楽はいつ聞いてもエキサイティング。続いて塩谷哲さんの《Spanish Waltz》。お得意のラテンのリズムが弾けました。

後半、映画のシーンを思わせる雰囲気のガーシュイン《パリのアメリカ人》で始まり、最後は塩谷さんの《Elegy for Piano and Orchestra》。
4楽章からなる大作です。哀しみの和音が鐘のように連打されたり、ソロの繊細な響きが会場を包んだり、リズムが炸裂したり。。。

SALT先生体当たりの演奏に拍手!そして握手!の瞬間です。

コメント