新潟中央高校

新潟中央高校にお伺いし、特別講座として、コンサートと公開レッスンをさせていただきました。

今回は、モーツァルトとハイドンのソナタなどを弾かせていただき、公開レッスンでは、ベートーヴェンとシューベルトなどを聴かせていただきました。

自分自身のピアノ人生を振り返ってみますと、10代の後半が最も大きなステップを踏む時期だったように思います。
しなやかさとエネルギーを持っている年代で、「自分にはできないことはない」と「実績」からではなく「若さ」からくる自信がみなぎっていて、少々無茶な冒険もし、またがんばりもきく時期です。

その頃に覚えた曲は、大人になっても忘れることがありませんし、濃密な時間を過ごすことができる大切な時期だと思うのです。

ピアノ科というのは、練習時間も多くを要し、いろいろ目を広げたり、ほかの楽器などに挑戦する余裕もないことが多く、自分が弾くピアノ曲のことしか知らない場合が多いのですが、新潟中央高校の生徒さんたちは、オーケストラの活動やコーラスの活動などを通じ、歌や弦楽器、管楽器への興味と経験を持ち、レッスンの中で「歌」の話をしても「は?」という顔じゃなくて音楽を実感できる感性を持っていました。

「ピアノ」にとどまらず広く「音楽」を心と体に吸収する生活というのが、将来、長い音楽人生の中で大きな栄養になるように思えます。

終了後、ピアノの先生を目指している生徒さんから熱心な質問があり、私の著書の中での質問や理想の先生についてなど・・・深くつっこんだ質問をいただきました。

若い彼らにとってそれぞれの人生を悔いのない選択をし全力を尽くして向かっていってほしい!と思いました。

高校をあとにし、新潟駅に向かう途中、美しい萬代橋や街並みをご案内いただきました。
学校が多く集まっているあたりの通りには、”学校町通”と名前がついていたり、鳥屋野潟公園など水の都”新潟”を思わせる公園やサッカーが行われ、国際的な会場になったスタジアムなどさまざまな顔を持つ新潟でした。

40292d7d.JPG

帰りの新幹線からは、田園風景が美しい車窓を楽しみました。
見渡す限りのグリーンに目が癒される感じでした。

いろいろとお世話になりました雨尾先生はじめ、音楽科の先生方に厚く御礼申し上げます。

コメント