魚の名前

先日、木に詳しい友人と山を歩きました。木の名前はもちろんのこと、木の表裏、形状、秋にどんな実がなるか・・などいろいろ説明してくれます。同じように見える「緑」でもそれぞれに異なる個性の木であることをあらためて感じました。
彼女は鳥の名前もよく知っていて、すばやく飛ぶ鳥を一瞬で言い当て、鳴き声で名前を言えるのには関心します。私は、鳥の名前も有名どころしか知りませんし、近視なので、飛ぶ鳥の名前を言い当てることもできません。けれど鳥の声をドレミで言えて楽譜に書ける、というのが、その友人からすると「すごい」ことなのだそうです。
歌舞伎役者さんの名前、力士の名前、花の名前、駅の名前、皆それぞれの得意分野には、コンピュータなみの記憶力を発揮しておられるようです。
ところで、主人は、魚にめっぽう詳しく、これはなんという魚?と聞くとたいてい教えてくれます。
今は土日祝日もほとんど仕事のため、時間がとれませんが、以前は、時々家で魚の図鑑を飽きもせず眺めていることがありました。市場や魚屋さんで魚を選ぶのも料理方法を決めるのも主人の役目。その魚の旬、美味しい料理方法は、子供の頃、料理上手の祖母から教えてもらったそうです。私の料理に対しては、厳しい批評家となり、塩ひとつまみがたりない、火からあげるのを10秒早くしたほうがいい、などとこまかな指示が飛んできます。と同時に褒め上手でもあり、ちょっとした工夫を大げさにほめてくれたり、素材の持ち味を生かすと大感激したり・・・。
新婚時代、青森に住んだときには、お隣の奥様から「いくら」や「じゃっぱじる」、「いかのごろ煮」などの作り方を教わり、鱈や鮭などの大きな魚もさばけるようになりました。30人を超えるお客様が一挙にいらして大宴会・・・の日には、津軽のエネルギーを感じたものです。
最近は、さすがに大きな魚を自分でおろしたり、、、ということもしなくなりました。新鮮なお魚料理を出してくださるお店が近所に何軒かあり、有り難いことです。水曜日がお休みのお店が多いのですが、「魚喰」(uoku)さんが開いていて、主人と暖簾をくぐった次第です。注文する魚の”決定権”を握るくらい魚に詳しくなれたら、食べることもさらに楽しくなるかも・・・と思いつつ、今日も美味しくお魚を頂きました。
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