映画『東京家族』完成試写会

121002-s山田洋次監督の監督50周年記念作品『東京家族』の完成試写会にお伺いさせていただきました。
山田監督は、今年秋、文化勲章を受章されました。
山田監督には、ときどき芸術談義を聴かせていただいております。

『東京家族』 は、2時間半に及ぶ大作ですが、まったく時間を感じさせません。気がつくとラストシーンで涙している、という映画です。
関係者のためのお披露目会のときにも鑑賞させていただいたのですが、そのときにには気づかなかったものが見えてきたり、新しい発見もあり、感動がさらに深まりました。

山田監督は、次のように舞台挨拶されました。

「小津監督の作品は、若いときには感動しなかった。けれど大人になって見てあらためて偉大な作品であることに気づき、勉強した。小津さんも先輩監督の作品に影響を受け、そこから『東京物語』をつくられ、自分もまたその『東京物語』へのオマージュをこめて 『東京家族』 をつくった。自分は、先祖から脈々と受け継がれている伝統の上に生きている」

また、「今回登場した4組の夫婦。この8人が、素晴らしい8重奏のアンサンブルを奏でてくれた」と、舞台の俳優陣をねぎらわれました。

音楽は今回初めて久石譲先生と組まれました。
「映画と音楽」については、先日も国立音大図書館で特集が組まれ、これまでの名作と音楽の関係についての資料一覧などが公開されました。
久石先生が映画をどうとらえ、曲づくりをされたか、来年1月には、山田監督と久石先生の対談も予定されており、お二人のお話をお聞きするのが楽しみです。

『東京家族』 は、来年1月公開です。

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