ホール・音風景

安曇野の秋

あづみ野コンサートホールでのリサイタルのため信州入り。 たわわに実った稲穂が黄金色に輝き、八ヶ岳の秋の風景は、まるで絵葉書のよう。 車で穂高方面に走ると標高が下がるにつれ、すでに刈り取った田圃が増えてきました。刈り取りのタイミングはお天気、...
作曲家

終わりが無い世界

画家の知人が「いつ筆を置くかが難しい」と仰っていたことがあります。これで完成!と思う瞬間を決めるのは自分。いじいじと描き続けたい心を捨てなければならないとか。 演奏の場合、どうなのでしょう。初めて曲に出会い、感動とともに仕上げ、内面化するま...
徒然

遭いたくない・・・。

私の子供の頃の愛読書のひとつが A.Aミルン作(石井桃子訳)「クマのプーさんプー横丁にたった家」。 ほのぼのとした挿絵も大好きでした。 童話や童謡に出てくる可愛いイメージのクマさん。 ぬいぐるみやアニメに登場するおっとりしたクマさん。 それ...
モーツァルト

水彩用色鉛筆

暑い8月が過ぎ、9月に入りました。 自然の営みは変わらず、季節は巡ります。 只今、モーツァルトのソナタの中でも珍しく ポリフォニックな手法で書かれた『ソナタKV533/494』に没頭中! 故礒山雅先生が「最も好きなソナタ」と仰り、 モーツァ...
ピアノ(楽器)について

木が ”楽器” として生まれ変わる時

2008年から行われていた清水寺の大改修が昨年暮れに完成。その際、役目を終えた舞台床板の木材でクラヴィコードが制作されたことが先日NHK朝のニュースで放映されました。その奉納を記念して「silk road ー祈りの道」展が16日まで開催され...
作曲家

鳩の使い

「私の誕生日は、鳩の日なんです。」とチャーミングな女性の言葉。8月10日、、、たしかに「ハト」とも読めますね。 平和の象徴である鳩。毎年8月6日の広島「原爆の日」平和式典でも、平和宣言とともに放鳩が行われます。 いっせいに飛び立つ鳩は、訓練...
徒然

柔道の父

柔道の阿部一二三選手、阿部詩選手の兄妹ダブル金メダルでスタートした今回のオリンピック。 神戸市出身の天才兄妹の快挙に地元は湧きました。競技を終えた二人の清々しい笑顔と礼節あるインタビューも素晴らしいものでした。 神戸市役所ロビーにも早速お祝...
国立音楽大学

「待つ楽しみ」

前期授業が終わり、大学が夏休みに入りました。緊急事態宣言があけてから対面レッスンを行ってきたわけですが、そんな大学としての取り組みがテレビの報道番組でも紹介されました。 ただ、公開講座、フェスティバル、社会人対象夏期講習会などの催しのほとん...
雑感

馬場馬術のBGM

新型コロナウィルス感染拡大の中、組織委員会会長の交代、作曲担当者の辞任、ディレクターの解任など、波乱続きのスタートを切った東京五輪ですが、連日繰り広げられるアスリート達の熱い闘い、そして歴史を塗り替えるような、目覚ましい日本選手達の大活躍に...
ピアノ(楽器)について

プレクトラム交換

フランスの名工、マルク・デュコルネ氏制作のチェンバロを弾き始めて3年。少しずつ楽器が手に馴染んできました。最近は、バロックの楽譜をあれこれ広げ、新しいレパートリーに挑戦。 以前、知人のNさんから頂いたイギリスの作曲家、ダウランドのスコア。 ...