久元 祐子・旅

ヴェネツィア音楽院

鐘の音で目が覚めます。何気なく聴いていると、さすが音楽の街!鐘の音も一定の鳴らし方ではないのです。最初はフォルテッシモでアレグロ。だんだんとアンダンテになり、最後は、リタルダンド エ ディミニュエンド。そしてピアニッシッシモで消えていきまし...
久元 祐子・旅

パドヴァ、そしてヴェネツィア

ロヴェレートから1時間15分。パドヴァに着きました。聖アントニオ大聖堂は、12世紀に建てられたロマネスク様式の建物、内部はゴチック様式の荘厳で美しい聖堂でした。聖アントニオは、溺死した女性を生き返らせるなどいくつかの奇跡を行ったことで知られ...
久元 祐子・旅

貴族の邸、そして「心の闇」

モーツァルトのイタリア滞在を支えたのは、貴族たち!ということをあらためて実感した今回の旅。広大なブリーディ邸をあとにし、当時、シルクで栄えた貴族ピッツィーニ家の邸を訪ねました。ピッツィーニ家の紋章は「つばさ」。これは兵士や軍隊を表しており、...
久元 祐子・旅

旧ブリーデイ別邸庭園

快晴の日曜日。イタリアの太陽がさんさんと照っています。ロヴェレート近郊に出かけました。まずは、旧ブリーデイ別邸庭園です。ブリーディ男爵(Giusepe Antonio Bridi 1763 - 1836)は、ロヴェレート出身の貴族でした。ウ...
モーツァルト

リサイタル at Casa Mozart 

朝10時。教会の鐘の音とともに、カーサ・モーツァルトへ。調律師さんがすでに会場にいて、アクションを出しておられました。イタリア全土にテレビ放映される・・・ということで、挨拶もそこそこに調整の打ち合わせ、調律開始です。いい職人さんが、言葉数少...
モーツァルト

ロヴェレート国際モーツァルト音楽祭

ロヴェレートは、モーツァルトが一番最初にイタリアで演奏した場所です。イタリア・モーツァルト協会の本部があり、毎年、モーツァルト国際音楽祭が開催されています。昨夜遅くに、Leon d'oro ホテルにチェックイン。金のライオンの大きな置物が玄...
久元 祐子・旅

イタリアへ出発

11日はリサイタルを終え、夜遅く、帰宅。夜中に「彦や」さんで、軽くワインを飲んで打ち上げをしました。イタリア旅行の準備は何もできていません。若い頃、引越し屋さんに「あんた、片付けがうまいねぇ。ピアノなんかやってないで、うちで働かないかい?」...
久元祐子コンサート

東京文化会館リサイタル

夜、7時から、東京文化会館で、リサイタルを開催させていただきました。朝9時半。1829年の方の搬入と同時に、現代のインペリアルの調律開始。ベーゼンドルファーの映像記録のスタッフのみなさんもカメラを回し始めます。午後1時半から、楽器の位置決め...
未分類

ベートーヴェン:作品110のソナタ

ベートーヴェンの作品110のピアノ・ソナタは、長い間弾いてきましたが、練習を含めて、毎回弾くたびに、新しい発見があります。この曲を最初に弾いたとき、さまざまな箇所で戸惑いました。限りなくロマンティックな冒頭からどんどん音域が広がり、ついに爆...
ピアノ(楽器)について

1911年製ベーゼンドルファー

私とベーゼンドルファーのおつきあいは、札幌にいたときに遡ります。1911年製ベーゼンドルファーが札幌のマンションに運び込まれたときの感激は、今でも覚えています。クレーンで上げて・・・という大掛かりな搬入でした。札幌では暖房で室内の空気が乾燥...