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- ミラノで画策したフィレンツェでの就職もうまくいかず、モーツァルト父子は、3月4日にミラノを発ち、6日には、ヴェロナに到着しました。
ヴェロナでは、後援者であるルジアーティ家の邸に滞在しています。
18世紀後半のヴェロナは、人々の往来は殷賑を極めてめまぐるしく、商店や職人の店が軒を並べていたようです。
中世の趣を残す、活気溢れる街だったのでしょう。
上の絵は、池阪 忠さんが描かれた水彩画です。
ピエトロ橋と、対岸には丘の上に建っているコレ・ディ・ピエトロが見えます。池阪さんのご説明では、ピエトロ橋は、可能な限り残った材料を用いて再建された橋だそうです。
8日にヴェロナを発ったモーツァルト父子は、アーラ、トレント、ブレッサノーネ、インスブルックと来た道を戻り、3月13日にザルツブルクに帰着しました。モーツァルトがふたたびブレンナー峠を越えることはありませんでした。
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