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- 最古の大学
- モーツァルト父子は、さらにイタリア半島を南下し、3月24日、ボローニャに着きました。
ボローニャは、10世紀には、世界で最も古いといわれる大学が創立されています。
中世の最盛期には、数千人の学生が学んでいたと言われます。左の写真は、大学の中庭です。
レオポルトは、大学のみならず、聖堂や記念建造物などを見物したかったようですが、今回は、時間が足りなかったようです。
- マルティーニ神父
- モーツァルト父子は大学の学術会館を訪ねていますが、レオポルトは、あらゆる動植物や書籍などが美しい部屋にきちんと分類され、保管されているさま感嘆しています。
右の写真は、大学の建物で、今日では、市立図書館として使われています。
ボローニャには、音楽を愛好する貴族、聖職者と音楽家から構成されるアカデミア・フィッラルモニカ(楽友協会)があり、活発な活動をしていました。
そのリーダーでもあったのが、イタリアきっての理論家で教育者、ジャン・バティスタ・マルティーニ神父でした。神父の存在は、ボローニャの名前をユニークな音楽都市としても有名にしていました。
モーツァルトは、ミラノのフェルミアーン伯爵の紹介で当地の有力者パッラヴィチーニ伯爵を訪れ、この邸で開かれたコンサートで初めてマルティーニ神父に会っています。
レオポルドによれば、神父はコンサートに決して出かけないことでも知られていましたが、モーツァルトの演奏を知り、とても仰天して褒め称えてくれたとのことです。
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