Yuko HISAMOTO

           久元 祐子 著 書
  • 名器から生まれた名曲B リストとベーゼンドルファー・ピアノ
  • 名器から生まれた名曲Aショパンとプレイエル・ピアノ
  • 名器から生まれた名曲@モーツァルトとヴァルター・ピアノ
  • 「原典版」で弾きたい! モーツァルトのピアノ・ソナタ
  • 作曲家ダイジェスト ショパン
  • モーツァルトのピアノ音楽研究
  • 作曲家別演奏法U モーツァルト
  • 作曲者別ピアノ演奏法
  • モーツァルトー18世紀ミュージシャンの青春
  • モーツァルトはどう弾いたか
  • モーツァルトのクラヴィーア音楽探訪
 

《モーツァルト ・18世紀ミュージシャンの青春 》 玄社・コボリ出版

「モーツァルト・18世紀ミュージシャンの青春」
はじめに
第1章 イタリアへ
第2章 少年オペラ作曲家
第3章 宗教国家
第4章 ウィーン・この不可思議な都
第5章 宮廷音楽家
第6章 ミュンヘン
第7章 旅立ち
あとがき


コラム
「文豪と天才」「クラヴィーア ― モーツァルト時代の鍵盤楽器」
「モーツァルト研究家アインシュタイン」「カストラート」「ヴィヴァルディの《四季》」
「クリスティーネ・シェーファーのこと」「18世紀のユダヤ人」「ディヴェルティメントの名演」
「ピアノのための変奏曲」「フォアマンの《アマデウス》」「ハイドンの名演」

(2004年1月刊行)

 これまでのモーツァルト論は、主として、「神童」と「悲劇的な死」というふたつの側面に焦点を当ててきたように思えます。「神童モーツァルト」「天才の早すぎる死」といったテーマで膨大な書物やドキュメンタリーがつくられてきました。
 しかし、近年における実証的な研究も含め、この二百年以上にもわたるモーツァルト研究の蓄積を踏まえて曇りのない目でモーツァルトの生涯を眺めれば、「神童時代」でも「晩年」でもない、その間にある「青春」が、魅力のあるテーマとして立ち現れてきます。とりわけ1777年9月、モーツァルトが母マリア・アンナとともに旅立ってからは多くの手紙が書かれていますが、それ以前の青春期、とりわけザルツブルク時代のモーツァルトについては手がかりが少なく、あまり取り上げられることはありませんでした。
 才能ある若いミュージシャンとして、また、野心を持ったひとりの青年として、モーツァルトは、どのような青春を送ったのでしょうか。いろいろな意味で時代の転換点にあった18世紀後半の貴族社会の中で、若きモーツァルトは、何を感じ、何を考え、何を経験したのでしょうか。そして青春の日々は、そのときどきの作品にどのように反映されているのでしょうか。
 情報の少ないザルツブルク時代ですが、後年の手紙の中に出てくる回想や、この頃作曲された作品から、モーツァルトの青春の一断面を垣間見ることができるのではないか ― 私は、とりわけクラヴィーア(鍵盤楽器。現代のピアノ)のために書かれた作品をじっくりと弾きこみ、また、クラヴィーア作品以外の作品を繰り返し聴きこんで、作曲前後のモーツァルトの思考や心情に想いを馳せることにしました。
 ピアノ弾きの立場からの作品論、演奏論や、ピアノ弾きの耳でこれはと感じられるおすすめCDの紹介なども織り込むことにしました。

(本書は、メール アイコン までご連絡いただければお送りさせていただきます。送料は200円です。)

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